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<2004年2月>


立春に入って寒さがもどってまいりました。まさに三寒四温、無味乾燥な庭に小さな木瓜の花が咲いています。大好きな薄いピンクの白に近い色が可憐です。

あわただしい日々を過ごしていて、ゆっくりと庭に出ることがなかったのですが、たくさんの貝母百合が5センチほどの新芽をだしていました。一年で一番好きな芽出しの季節の訪れです。

先日、いただいたナズナとホトケノザとを小さな雑器にいけてみました。野の花の可憐さが疲れた心にしみわたって、近郊の山懐でしか目にすることがなくなったことが淋しい限りです。

今日、ホテルのロビーで、あでやかな博多芸妓らしき方たちの集団に出会い、節分の豆をいただきました。伝統ということを考えました。伝統が、形を変えつつある気がしています。どういう姿で後世に残っていくのでしょうか。考えさせられます。

5月に予定していた支部の花展が、会場の都合で秋になりそうです。あふれる緑を生けて見たい思いがありましたが見送ることにしました。       

秀可

広山流 福岡支部 [風の教室] http://www.shu-ka.net/