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<2004年5月>


 雨にぬれた木々の緑が瑞々しく、あちらこちらに白い花が咲いて、山はみどりを濃くしていきます。野の花山の花とのハッとする出会いがあって、昨年と同じところでまた会うことができた喜びが広がってゆきます。

 終日新鮮な山の空気に触れていると、体の中からゆっくりと溶け出していく思いがあります。人は自然と一体となることで本当に自由になれるのではないかと、そんな気がします。
私は、山に入ると人格が変わると生徒さんたちが言います。

 いろんな色の鎧を脱いで、大いなる自然の中の存在は野生に帰る本来の姿を見せるのかも知れません。ひとり私に限らず、概ね自然が好きな人たちはみな生き生きと明るく、いつも思うのですが、決して教室では見せない朗らかさと饒舌とで、ほんとに楽しい一日を共有するのです。 笑いの絶えない一日は、みんな心から開放されている様子で、元気をもらって帰ります。また頑張りましょうねと締めくくって。

花の季節。あちこちで花展が開催されています。
広山流独自の花展をと、生徒さんたちの希望が秋にはかなえられればいいと思っています。

秀可

広山流 福岡支部 [風の教室] http://www.shu-ka.net/