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<2004年10月>

今年はたくさんの台風が列島を襲い、多くの被害をだしました。
福岡には、たて続けにやってきてあちこちで被害が出たようです。地球規模で異常気象が確認されているようです。

ホームページの更新が遅くなりました。
体調を壊して入退院を余儀なくされ、思うに任せない状態が続きご迷惑をおかけいたしました。ようやく通常の生活に戻り豊かな秋をむかえることができました。
庭の草花たちも、過酷な暑さに耐えて季節の表情をのぞかせております。

先日、知人のお父様が92歳の天寿を全うされ、その葬送の席に花を添えることになりました。
白と緑だけの静かな花を数点、故人の好物だった酒瓶のそばに配しました。
知人は、一切の装飾を廃止して故人の生前の希望を受け入れ、家族だけの暖かい葬儀を敢行いたしました。
故人が、生前愛してやまなかったお酒と花と、そして大好きな家族に囲まれて、誤解を恐れずに言えば本当に幸せな彼岸への旅立ちだったと思います。
光と緑と花に抱かれて、濃密な家族の愛にあふれた葬送の儀は、かって、私の一度も経験したことのない暖かな光景でした。
棺の中の故人に頬ずりをするひ孫たちの姿は、一幅の絵画の世界でした。
宗派の僧正は、本当に大好きないい葬儀だと褒められたそうです。
人は、最後のときを迎えたときに、その生き方が問われるのだということが実感されました。
願わくば、是非自らの旅立ちの時もと願わずにはいられませんでした。

心が洗われるような光景に出会えた自宅葬をお伝えしたくて、今回は、お葬式メールにいたしました。
秀可

広山流 福岡支部 [風の教室] http://www.shu-ka.net/