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<2005年03月>


春の息吹が感じられるころ、朝めざめると一面の銀世界。
三寒四温とはいうものの、さぞや頭を出したばかりの植物たちも驚いたことでしょう。


さびしいばかりの庭に、そこだけ華やかな椿の蜜を求めて多くの小鳥たちがやってきます。ウグイス、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、そして美しいジョウビタキ。巨木になりすぎたヤマモモの樹には、雨や雪を避けて小鳥たちが羽を休めます。芽吹き始めた小手まりや利休梅の枝に止まって虫を探すのか、無用心に地面近くに下りている鳥を見ると、一日に数回庭に出る我が家の猫を探します。あわてて小鳥を追い払う私の姿に、最初のうちは双方ともに驚いていましたが、このごろはどちらも慣れてか猫も小鳥もマイペースの様子です。

今年は、春の訪れが少し遅いようだと唐津の洋々閣の花守さんが言っておられました。そろそろ三月も半ばにさしかかりますが、木々もほとんど芽吹いていないとか、春の花があふれる花屋の店先とは大きな違いをみせて自然の営みは忠実です。

 
さて、お知らせです。415日(金曜日)から3日間、博多座の隣にあるリバレイン地下2階の「にぎわいプラザ」というところで、花展をすることになりました。少しの人数でささやかですが、それぞれの思いをこめて自然と取り組んでみたいと思い、全員で協力しながら準備に取り掛かっております。古の世界に踏み込んでみたいと思っておりますので、お運びいただければ幸いです。お待ち申し上げております。
秀可

広山流 福岡支部 [風の教室] http://www.shu-ka.net/