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<2005年09月>


中秋の名月が少しずつ形を変え、明るい空に、その月に寄り添う火星の姿が見られます。虫の鳴き声が秋を告げていますが日中はまだ蒸し暑く、夜になってようやく風の涼しさが感じられます。今年の冬は暖冬だそうですが、北では、紅葉と初冠雪が同時に見られるとのことです。縦に長い日本列島、我が家の庭では、鷹の羽ススキの穂がようやく開き始めたところです。

エアコンの掃除を始めて誤って椅子から落ちた昨年の春、したたかに腰を打っていたのが悪化して、今や歩行にも痛みを伴う状態が続き、病院通いのほかは体を丸くして横たわる日々で、したがって、我が家の庭は夏草におおわれ蚊の襲撃が除草困難に追い討ちを掛けて無残な状態です。

茶花の庭は人を雇い入れるにはとても危険で、数年前に、一本一本に印をつけて除草をお願いしたにもかかわらず、あんなものは雑草だから抜いておかないとたちまちはびこってしまいますからと、親切な作業員の方に、大事な山野草をたくさん抜いてしまわれた苦い経験があって、あれこれ躊躇しているうちにかくなる次第、ひたすら腰痛の回復を待っている状態です。痛みの少ないときに一雨来たら少しずつ手入れをして、無人屋敷状態の荒れた庭を、秋の静かな侘びた風情の姿に回復したいと思っているところです。

この秋、生徒さんたちからの要望で、野山の木々や草花の名前を学ぶ一日を計画中です。そのためにも、一日も早い腰痛からの開放とそれに伴うマイナス思考の解消を願って、せっせと通院の毎日です。
秀可

広山流 福岡支部 [風の教室] http://www.shu-ka.net/