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<2005年10月>
満月が一巡してようやく夜が冷えるようになりました。
我が家の二匹の猫たちは、二階のベッドの上で目覚めると、一番に朝日の当たるベランダでひと時を過ごしてから朝食に入るのが日課になってきました。

だんだんと色を失っていく緑の庭に、ひときわ気高く秋明菊の白さが目立ちます。
亡き母の思い出につながる野紺菊も淡い色の群生をなして、穏やかに秋も深くなっていくようです。
思わしくなかった体調のために十分な水遣りや管理が行き届かなかった庭の草花たちも、その強い本来の生命力を発揮してか、美しく優しい色をなしてあちこちに花開いています。胸をなでおろしているところです。

私を悩まし続けていた腰痛は、私の信頼する主治医によって東洋医学の医師を紹介していただき、痛みから解放されて夢のような日常を取り戻すことが出来ました。懸念された秋の山野での学習授業を実行することになりました。
季節の到来の早い山の木々がその様相を変えていく姿は、私にとっても大いなる脅威で、正確に名前を伝えることが出来るのか心配しています。
当分は予備学習のための図鑑を離せないことになるでしょう。

先日、昼食で立ち寄った中華飯店で、隣の席に居合わせたご夫婦の会話に思わずうなずいて、お互いに微笑みながら目でのご挨拶をすることになりました。
ご主人が、「ぼくらの子供のころは、今頃の運動会ではすっかり霜が降りていて、寒い中を運動会に行くのが嫌だったものだけど、霜どころかまだ暑いんだからね」とおっしゃられて、奥様と一緒に思わず同意したところでした。

10月も終わりに近くなっていますが、日中は半袖の姿も見られ、温暖化が進んでいるのだと納得してしまいます。
世界のあちこちで、まさに温暖化の影響だと思われる災害が続いていて、どうなってしまうのだろうと考えずにいられません。
今年の我が家の暖房は、灯油の値段も高騰が報じられ、エアコンも心地よいものではありませんので、暖冬の予測もありましたから火鉢に炭を入れてやわらかい暖かさで過ごしたいものだと思っているところです。
秀可

広山流 福岡支部 [風の教室] http://www.shu-ka.net/